職場のコミュニケーション論

職場における、コミュニケーション由来のストレス解消の一助になれば、幸いです。

「情報共有が苦手な内気なタイプの人」は、意図せず周囲を出し抜いているような状況にしてしまい、結果的に「とても感じ悪い印象を自ら作り上げてしまっている」という推論

できるだけ周囲の抵抗を受けず、自分に有利な行動を起こす方法は意外とシンプルで、あらかじめ秘密裏に関係者へ根回しや決裁者の承認を得て、自分に有利な決定事項としてしまえばいいのです。これを「出し抜く」といいます。

 

物事を決める時、大概は賛成派と反対派がいて、協議を経てお互いの合意の上で決定されるものですが、協議にはそれなりのエネルギーが必要で、もし反発必至の事案であったならば、説得から合意までに相当なエネルギーが必要となります。なので協議をせず、事前の根回しによって一方的に決めてしまう「出し抜く」やり方は、非常に手っ取り早く、自分に有利な行動を起こせる、効率的な方法であるといえるでしょう。

 

しかし事前の経緯を何も知らされないまま、一方的に通達された側としてはこれ以上の失望はありません。「出し抜く」というやり方は物事を決める方法としては効率的だけど、信頼を失う事必至の最終手段であるといえるのです。

 

そもそも出し抜く人は、当然そのリスクを織り込んだ上で出し抜いているものですが、意図せず出し抜いた状況を作ってしまい信頼を落としている人がいます。それは「情報発信のタイミングがやたら遅い(または情報共有しない)人」です。

 

情報共有する際の発信タイミングが「決定事項となったとき」となってしまうのは、事案によっては仕方ない事ですが、「決定しないと発信できない人」という人は困りものです。
そういう人は、こまめな情報共有が面倒と感じるコミュニケーション能力が低い人であるか、資質として事前協議の必要性を感じない問題解決能力が低い人なのである可能性が高いといえるのです。情報発信のタイミングの遅さに文句をいった時、その理由が「決定したら言おうと思っていました」みたいな言い訳が多い人は、注意が必要でしょう。

 

「決定したら言おうと思っていた」事を頻繁に理由にしてしまう人は、単に発信が面倒だからというのが本心かもしれません。しかし相手にしてみれば、事前の協議や進捗を知らされずに、一方的に通達されたように感じるか、場合によっては「出し抜かれた」印象を与えかねないのです。

相手との信頼関係を考えた時、安易に情報共有や進捗共有を怠るのは非常に危険です。情報共有意識が高い人や有能な人は情報共有や進捗共有を重視している人が多く、これを怠ることでの信頼感の低下は、絶対に回避すべきところなのです。

 

…でも「出し抜く」事は仕事がデキる人だからできることだけど、安易に情報共有や進捗共有をを怠る人はデキない人なので、この記事を読んでくれるか、誰かに直接指摘でもされない限り、自ら認識するのは難しいんだろうなあ。。。

 

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